2021年8月4日水曜日

少女 と チョコレート。

  本を読むと、いろんなものを感じさせてくれる。その小説の世界観や、空気感、言葉や登場人物がかもし出す雰囲気を味わうのが好きだ。そのことがまたインスピレーションにつながる。


 そこにまぎれこむ、”チョコレート”という言葉。あかぐまはチョコレートが好きだから反応するのかもだが、この言葉が放つイメージは、すばらしい甘美なイマジネーションをその物語に加える。一匙。スパイスみたいに。そうあかぐまの読む本はまま、チョコレートが登場する。


 物語上の人物が食べていたり、その人を例えるために使ったり。あかぐまの読んだもので、児童書籍の”ヴァンパイアのキス”があるが、でてくる主人公の少女、レイヴァンは好んでチョコレート味のアイスクリームやシェイクを飲み食いしているし、好物のスニッカーズを横取りされてキレている。また彼女のボーイフレンドのことを、チョコレート色の瞳といっていた。

 また”ロイヤルバレエスクールダイヤリー”で、主人公エリーのおやつ時間”タック”でチョコレートバーを食べたり、ハーシーズのキスチョコをクリスマスプレゼントにもらっていた。ガールズナイトにチョコレートを持ち込んだりしている描写は、たまらない。

 以前ブログに書いたことがあるかもだが”ミラクル・クッキーめしあがれ”でルルは自分のパパをチョコレートエクレアに例えている。同シリーズの別巻でルル自身願いをかなえる”ウィッシュ・チョコレート”をつくっている。

 そして、あかぐまの好きな作品、森茉莉さん著書”甘い蜜の部屋”でモイラのパパが喋る”ママ”の言葉の音に、彼女はあまいミルクチョコレイトをかんじていた。


 まぁ、小説に限っていえば、赤熊が覚えているものはこんなところだろうか。ほかにもああった気がする。要はイメージの問題だ。チョコレート以外の食べ物もそうだが、その描かれたひとにイメージをあたえるのに都合がいいのかな。おいしそうなイメージ、その人物描写と説明。チョコレートの口の上に乗った心地がそうさせるのではないだろうか。とりわけチョコレートは、とても素敵に見えてしまう。おいしいもんね。それに、上記の少女とチョコレートはとても相性がいいなと、夢見心地をひとりごちる。あー、チョコレート食べよう。





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