2021年1月12日火曜日

愛の戦いの歴史3

  ヴァレンタインは愛の日。愛の象徴としてあのマークがよく登場する。シンプルなデザインしかし、目について記憶に焼き付く。しかも、見ている人間に感情にまで作用するシンボル…”ハート”だ。

 あかぐまは気になってGoogleさんでこの”ハート”を検索したところ、もちろん心臓の意味をあらわすそうだ(医療、宗教など)。宗教的に”御心”の意味だが、キリスト教ではたくさんの絵に真っ赤な”ハート”が描かれている。”御心を捧げる”だったり”心”が動いた様子を”ハート”で表している。フランシスコザビエルの肖像のハートはとても目に付く。のみならずエジプトは”意識の中心”、”命そのもの”。そしてもともと古代ローマでは葉っぱや果実の形として模様に使われていたし、そのころのトルコでは売春宿の看板に使われていたらしい。また、”ハート”がついているもので定番といえばトランプだ。そこでの意味は”心臓”、”愛”、”杯”の他にもともとは職権階級で”聖職者”、”僧侶”、最も高い位置に価するらしい。これはフランスで生まれた。

 日本では”猪の目”として魔除けに神社に使われていたり古墳でも発見されている。”菩薩樹の葉”の形でもあるし、”ハート”は幸運を呼ぶ形として扱われていた。有名なものでいうと伊藤若冲の鳳凰図の羽の”ハート”や与謝野晶子著書”君死にたまふことなかれ”の文庫の表紙も”ハート”型に女性の横顔である。

 さてこの”ハート”の形、海外では3世紀頃から女性たちの贈り物のモチーフとして愛されていたらしい。また、ヴァレンタインデーがキリスト教の祭日であるならば”心を送る”モチーフとして”ハート”型が贈り物になるのはごく当たり前の成り行きだったのだろう。日本で愛の象徴”ハート”型のチョコレートをヴァレンタインデーに合わせて初めて作ったのは1959年とチョコレート・ココア協会ホームページに書いてあるが、不二家で有名なあの真っ赤なパッケージ”ハートピーナッツチョコレート”は1935年につくられていたらしい。それで80年たった今でも作り続けているのだから、恐るべし…。やはり”ハート”は人の心を動かすのだ。

 いまでは”ハート”=”かわいい”だが誰でも知っている”ハート”=”愛”だ。愛の日、ヴァレンタインデーに”ハート”型チョコレートがいっぱいあるが、あれは”心動かす”商売戦略であり”愛”を形にしたものであり、”見た人を幸せにする”象徴だ。あかぐまは思う、”ハート型チョコレート”はショコラトリーから送られた”愛の形”だと。その”愛情”をうけとり食べなくしてなんとしようか、と。










Google検索”ハート 歴史”参照。

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